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by ReWAH

💰 お金・通信

通貨・銀行・決済 — お金まわりの基礎知識

「到着直後はどう払う?」「口座はどこで開く?」「送金はどれが安い?」—滞在フェーズ別に最適な選択肢を整理しています。

情報種別:公式要件 + 実務上の補足 | 最終確認日:2026年3月
為替レートや銀行の手続き要件は変動します。大口送金や口座開設は事前に銀行窓口で確認してください。

💵 通貨(サウジ・リヤル / SAR)

サウジアラビアの通貨はサウジ・リヤル(Saudi Riyal、略記SAR)です。1リヤル=100ハララ。リヤルはUS ドルに固定相場で連動しており、1 USD = 3.75 SAR(固定)です。そのため、サウジでのドル相場の変動はありません。

紙幣と硬貨

種類額面特徴
紙幣1, 5, 10, 50, 100, 200, 500 SARカラフルで識別しやすい。500SAR札は珍しい
硬貨1, 5, 10, 25, 50 ハララ(1SAR)ほぼ使われない。おつりでもらうことはあるが、店員も対応が曖昧
💡 硬貨は持つ必要なし。紙幣のみで生活できます。小銭はまとめて寄付するか、次の両替時に紙幣に替えてもらいましょう。

日本円との相場(2026年3月時点)

1 SAR ≈ 40円前後(USD/JPY連動)。このレートはドル円相場に応じて日々変動します。正確な相場は銀行やXEなどのレート確認サイトで確認してください。例:100SAR ≈ 4,000円、1,000SAR ≈ 40,000円が目安です。

🔄 通貨換算(概算)

※ 概算レート: 1 SAR ≈ 40.0円 / 1 USD = 3.75 SAR(固定ペッグ制)。
参考レート取得日: 2026年3月30日時点。実際のレートは金融機関により異なります。最新レートは XE.com でご確認ください。

📈 SAR/JPY 為替推移(過去1年)

※ 月末時点の概算値。投資判断の参考にはしないでください。

🏛️ 両替(日本円 → サウジ・リヤル)

両替方法は複数ありますが、迷ったら到着後にATMで引き出すのが最も簡単でレートも有利です。日本円の現金をサウジで直接リヤルに替えるのは難しい場合があるため、事前にドルに替えておくか、カードを使うのが安全です。

両替の場所と特徴

場所レート手数料営業時間備考
空港の両替所悪いあり(ただし表示なし)24時間便利だが、他より3-5%損
市中の両替所
(Enjaz, Al Rajhi等)
良い最小限9:00-17:00
(金曜休)
最も利用者が多く、レート良好
銀行中程度あり営業時間
による
口座開設者向け。手数料かかることが多い
ATM(国際カード)最良カード発行元の手数料のみ24時間最も効率的。手数料はカード発行元次第

日本円からの両替に関する注意

日本円からサウジ・リヤルへの直接両替は対応していない両替所が多いため、米ドル経由が確実です。初回の安全な手順:日本の銀行や空港で円→ドルに替え、そのドルをサウジの両替所でリヤルに換える。または、VISA/Mastercardで現地ATMから引き出す。

💡 結論:到着直後はATMでVISA/Mastercardから引き出すのが最もレートが良く手軽です。空港の両替所は便利ですが3-5%割高。現金が不安なら、日本で500ドル程度を事前に用意しておくと安心です。

🏧 ATM(現金引き出し)

ATMは街中に多数あり、24時間利用可能。国際カード(VISA、Mastercard、JCB)に対応したATMがほとんどのショッピングモール、銀行、駅、空港にあります。これが最も手軽で効率的な現金入手方法です。

ATM利用時の注意点

項目内容
対応カードVISA、Mastercard、JCB(推奨)。AMEXは非対応の場合が多い
1回の引き出し上限通常5,000SAR(約200,000円)が上限
手数料カード発行元による。日本の銀行の国際ATM手数料(通常100-200円)+両替手数料
安全性繁華街や大型モール内のATMを使用。夜間の単独利用は避ける
言語英語が基本だが、選択可能な場合も。操作は日本と同じ
💡 通常は5,000SAR(約200,000円)程度を週1回引き出すのが目安。複数回小分けするより、銀行の手数料体系に応じて判断しましょう。

💳 クレジットカード・デビットカード

サウジアラビアはキャッシュレス化が進んでおり、ほとんどの場所でカード決済が可能です。ただしカードブランドによって使える・使えないが明確に分かれます。

カード種別の対応状況

カード種対応度説明
VISA◎ 広く使える最も使える。ほぼすべての店、レストラン、ホテルで対応
Mastercard◎ 広く使えるVISAと同等。北米圏より若干対応率は下だが問題なし
JCB△ 一部対応大型チェーンやホテルでは使えるが、小売店は対応していない場合も
AMEX✕ ほぼ使えないAMEXは使えないことが多いため非推奨

スマートフォン決済

Apple Pay、Google Payの対応店舗が急速に増加中です。MADA(サウジ国内デビットネットワーク)に登録されたカードで利用可能。ただし日本から持ち込んだカードは設定が複雑なため、現地銀行口座取得後の利用が実用的です。

💡 渡航前にやること:VISA/Mastercardを2枚以上持っていくこと。JCBは大型店舗のみ、AMEXはほぼ使えません。カード1枚が磁気不良や紛失で使えなくなるリスクがあるため、必ず複数枚で。

📱 モバイル決済・支払アプリ

サウジアラビアはQRコード決済やモバイルウォレットが急速に普及しています。現地の銀行口座がある場合、以下のアプリが利用できます。

主要な支払アプリ

アプリ名機能対応銀行特徴
STCpay送金・決済・チャージ全銀行対応最大手。QRコード決済、請求書払い、国際送金にも対応
Urpay送金・決済Al Rajhi銀行系Al Rajhi銀行ユーザーには使いやすい
mada PayQRコード決済MADA対応カードサウジ国内デビット決済ネットワーク。対応店舗拡大中
Apple Pay / Google Payタッチレス決済主要銀行対応対応店舗が急速に増加。便利だが設定にはサウジ銀行口座が必要
💡 フェーズ別のおすすめ:到着直後 → 現金+クレジットカードで十分。銀行口座開設後 → STCpayを入れると個人間送金や公共料金支払いが楽に。焦って最初からアプリを揃える必要はありません。

🏦 主要銀行と口座開設

銀行選びは悩みがちですが、就労者の場合は会社指定の銀行で開設するのが最も確実です。自分で選ぶ場合は、支店数とアプリの使いやすさで判断してください。

主要商業銀行

銀行名アラビア語特徴
Al Rajhi Bankالبنك الراجحيサウジ最大のイスラム銀行。外国人にも利用しやすい。支店多数
Saudi National Bank (SNB)البنك الأهلي السعودي旧NCB。サウジ最大の商業銀行。給与振込実績多数
Riyad Bankبنك الرياض中堅銀行。サービス良好。リヤド地域で利用者が多い
Banque Saudi Fransi (BSF)البنك السعودي الفرنسيフランス系銀行。国際送金サービスに強み
Arab National Bank (ANB)البنك العربي الوطني中堅銀行。顧客サービス定評あり

口座開設に必要なもの

イカーマ(Iqama / 在留許可証)、パスポート、現住所を示す書類(契約書など)、雇用者からの推薦状(就業者の場合)。各銀行により細部が異なるため、事前に確認してください。

銀行口座のメリット

給与振込:給与はほぼ全て銀行口座への振込(現金支払いはまれ)
オンラインバンキング:各銀行のアプリは使いやすく、残高確認・送金が簡単
デビットカード:通常、口座開設時に発行される。MADA(国内)とVISA/Mastercard(国際)対応
国際送金:銀行送金、Western Union、Al Rajhi Exchangeなど複数選択肢あり
クレジットカード申請:口座開設6ヶ月後から申請可能な銀行が多い
💡 迷ったらAl Rajhi Bank:支店数が最も多く、外国人の口座開設実績が豊富です。ただし会社指定の銀行がある場合はそちらが優先。口座開設にはイカーマが必要なので、到着直後はカード+現金で乗り切ってください。

🌍 国際送金(日本への送金)

日本への送金方法は複数ありますが、金額・頻度・急ぎ度で最適な方法が変わります。定期的な家族送金と緊急時の送金では選ぶべきサービスが異なります。

送金方法と比較

方法手数料着金時間最小送金額備考
銀行送金50-100SAR(仲介銀行手数料別)3-5営業日特に制限なし正確だが手続きが煩雑。中間銀行の手数料が上乗せされることがある
Wise(旧TransferWise)安い(リアルレート+0.7%)1-2営業日特に制限なしレート有利。アプリ利用で手続き簡単。サウジ未対応の場合あり、確認推奨
Western Union30-50SAR + 送金額の%数時間〜1日100SAR以上速いが手数料割高。小額送金向き
Al Rajhi Exchange30-50SAR程度1-2営業日500SAR以上推奨Al Rajhi銀行ユーザーに有利。複数の提携銀行へ対応
💡 用途別の結論:毎月の家族送金 → 銀行送金かWise(レートが有利)。急ぎの少額 → Western Union(数時間で着金)。まずは少額で試送金し、手数料とレートを実際に比較してから本格利用を始めると安全です。

🛒 VAT(付加価値税)と免税制度

サウジアラビアは2018年にVAT(Value Added Tax)を導入し、2020年に税率が引き上げられました。表示価格はVAT込みのことがほとんどです。

VATの基本情報

項目内容
導入年2018年1月
税率(2020年以降)15%(以前は5%)
表示方式店頭表示はVAT込み価格。レシートに「VAT」と明記

VAT対象 / 非対象

対象非対象・一部免税
衣料品、電化製品、嗜好品、外食基本食料品(米、小麦粉、鶏卵など)
ホテル、観光サービス医療サービス
ガソリン、タクシー教育(一部)

観光客向け免税制度(Tax Free)

2024年より、観光客を対象とした免税制度(Tax Free Refund)が開始されました。対象店舗で単一レシート500SAR以上の購入時に、VAT(15%)の返金を受けられます。出国時にレシートと商品を提示して払い戻し手続きを行ってください。詳細は各店舗またはサウジ観光委員会のウェブサイトで確認してください。

💡 生活者は免税制度の対象外(ビザの種類により異なることがあるため、確認推奨)。VAT15%を含む価格として予算を立てましょう。

🤝 チップ文化

サウジアラビアではチップは義務ではありませんが、サービスへの感謝として一般的です。西洋文化の影響が強く、サービス業界では期待されることが多くなっています。

シーン別チップの目安

シーン目安説明
レストラン10-15%高級店は15%、カジュアルな店は10%。現金か請求書に追加
カフェ1-2SARカウンター払いの場合、簡単に小銭を置く
ホテルポーター:5-10SAR
ハウスキーピング:5-10SAR/泊
ポーターは荷物を運んだ時に、清掃スタッフは毎日
タクシー端数切り上げメーター金額を切り上げる。例:48SAR → 50SAR
美容院・マッサージ10-15%満足度に応じて
ガソリンスタンド・駐車係2-5SARガソリン満タン時、駐車料金の後に小銭を

チップの払い方

現金:テーブルまたはカウンターに直接置く
カード払い:レシップに「Tip」欄があり、金額を書き込んで署名。その場で了承されることが多い
デジタル決済:STCpayやmada Payでもチップ欄がある場合あり

💡 チップは感謝の表現。良いサービスを受けたら払う、そうでなければ払わないで大丈夫。額の厳密さより、気持ちが大切です。

ご注意:為替レートは日々変動します。最新の相場はXE.comや各銀行のウェブサイトでご確認ください。カード対応状況は店舗や時期により変わることがあります。不明な点は店員に確認するか、現地の日本人コミュニティで最新情報を共有してもらうことをお勧めします。